LiveInPeace’s diary ~50代前半からのセミリタイア日記~

2023/4から始めるセミリタイア生活をリポートします。

後悔

 現職を辞めたことに後悔はありません。後悔しているのは辞めたことではなく、ちょっと逆説的ですが順調にプロモーションし続けたことです。もし、プロモーションしていなければ辞めることもなかったかも、、、と思ったりもします。

 日本の企業(先進的な大手を除く)では、Job型の職務定義書なんかは実際はまだ普及していないので、一般的には職位によって役割・責任(いわゆるR&R)が定義されていることが多いと思います。例えば、

 担当クラス・・・調査、資料作成

 係長クラス・・・プロジェクトリード、顧客対応

 課長クラス・・・プロジェクトマネジメント(複数)、営業、トラブル対応

 部長クラス・・・営業、トラブル対応、組織(部)マネジメント、人材育成

 本部長クラス・・組織マネジメント(本部)、経営戦略

という具合に、クラスによって求められるR&Rが異なる訳です。

 これって、クラスによって結構内容が異なるので、そのクラスでよいパフォーマンスを発揮していたとしても、プロモーションして一つ上のクラスで活躍できるかというと必ずしもそうではありません。営業できない人は課長クラスにプロモーションしたら仕事できない烙印を押されますし、経営戦略を語れない人が本部長にプロモーションしたら同様な訳です。つまり、直前のクラスまではとても有能だった人がプロモーションした途端に無能な人になりうるということです。

 自分の壁がどこにあるのかって自分ではわかりづらいですし、上長の評価があってプロモーションする訳で、運任せというか、自分でコントロールすることは難しいですよね。私の場合も壁にぶち当たって、さらに上長とトコトン考え方が合わなかった、というのが退職理由の一つです。で、冒頭に戻りますが、プロモーションを断固拒否して、一つ前のクラスにとどまっていれば、仕事のできる人としてある程度の裁量をもって業務を行うことができて、お客様にも感謝されて、幸せな会社生活を送れていたのではないかと思い返したりします。

 周りにはプロモーションを断った方も、多くはないですが過去に何人かいらっしゃったことを知っているのですが、私にはそれができませんでした。分不相応なところまでいってしまった、、、そこまでの想像力や思考力が私にはなかった、、、結局は自分の能力不足なんですけど、そういったことを後悔したりしています。サラリーマンって案外難しい。